毎日が読書日和ー思ったままの感想文

40歳で気付いた読書の魅力。小説から映画まで、感想を綴ります。

「1973年のピンボール」 村上春樹

1973年のピンボール」のあらすじ 

 さようなら、3フリッパーのスペースシップ。さようなら、ジェイズ・バー。双子の姉妹との“僕”の日々。女の温もりに沈む“鼠”の渇き。やがて来る一つの季節の終り―デビュー作『風

の歌を聴け』で爽やかに80年代の文学を拓いた旗手が、ほろ苦い青春を描く三部作のうち、大いなる予感に満ちた第二弾。 【「BOOK」データベースより】

 

1973年のピンボール」の感想 

  前作「風の歌を聴け」の続編です。この後に発表される「羊をめぐる冒険」と併せて鼠3部作とも呼ばれています。前作は、1970年の夏が舞台でした。「1973年のピンボール」は、タイトルどおり1973年の9月から11月までの物語です。

 登場人物は「僕」と「鼠」の二人。ただ、前作と違い、彼らはそれぞれ独立した話として並列に語られていきます。直接的には交わりません。

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「仏陀を歩く 誕生から涅槃への道」 白石凌海

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仏陀を歩く」の内容 

 仏陀はどこに生まれ、どんな世界で活動したのか―。出生地ルンビニー、正覚を得たブッダ・ガヤー、法を説いたサールナート、入滅地クシナーラー。さらに王舎城、舎衛城など、仏陀の八大聖地を踏破し、広大なインド世界と仏陀の深い思想に迫る。 【「BOOK」データベースより】

 

仏陀を歩く」を読んだ感想 

 以前、キリスト教の書籍の感想を書きました。そこで、日本人に一番馴染みのある仏教についても知ろうと思い、この書籍を手に取りました。

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「重力ピエロ」 伊坂幸太郎

「重力ピエロ」のあらすじ 

 兄は泉水、二つ下の弟は春、優しい父、美しい母。家族には、過去に辛い出来事があった。その記憶を抱えて兄弟が大人になった頃、事件は始まる。連続放火と、火事を予見するような謎のグラフィティアートの出現。そしてそのグラフィティアートと遺伝子のルールの奇妙なリンク。謎解きに乗り出した兄が遂に直面する圧倒的な真実とは―。溢れくる未知の感動、小説の奇跡が今ここに。 【「BOOK」データベースより】 

 

「重力ピエロ」の感想 

  読み終えた時に、涙が出そうになりました。伊坂幸太郎氏の作品は面白いという印象がありましたが、この作品を読んで、面白いだけでなく、こんなにも感動的な作品もあるんだと思い知らされた気がします。

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「告白」 湊かなえ

 「告白」のあらすじ  

 「愛美は死にました。しかし事故ではありません。このクラスの生徒に殺されたのです」我が子を校内で亡くした中学校の女性教師によるホームルームでの告白から、この物語は始まる。語り手が「級友」「犯人」「犯人の家族」と次々と変わり、次第に事件の全体像が浮き彫りにされていく。衝撃的なラストを巡り物議を醸した、デビュー作にして、第6回本屋大賞受賞のベストセラーが遂に文庫化!【「BOOK」データベースより】

 

「告白」の感想 

 ひとつの事件を、5人の視点から描く小説です。この手法は、宮部みゆき氏の「模倣犯」を思い出させます。

 「模倣犯」と同じく、事件の概要と犯人は最初に語られます。なので、犯人捜しのミステリーではなく、復讐劇とそれに関わった人々の心象の物語です。被害者と加害者そして第3者といった人物の視点から語られる物語は、それぞれに絡まり合い、この事件の真相を明らかにしていきます。この真相というのは、この事件に関わった人々の心の闇の部分です。

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映画 「三度目の殺人」を観た

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福山雅治役所広司のW主演。

監督は「そして父になる」で福山雅治と組んだ是枝裕和監督。

日本のみならず世界でも評価されている是枝監督作品ということで、期待して観に行きました。

役所広司福山雅治はもとより、出演者全ての圧倒的な演技力に、久しぶりに重厚な映画を観た気がします。          

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「海の底」 有川 浩

「海の底」のあらすじ 

4月。桜祭りで開放された米軍横須賀基地。停泊中の海上自衛隊潜水艦『きりしお』の隊員が見た時、喧噪は悲鳴に変わっていた。巨大な赤い甲殻類の大群が基地を闊歩し、次々に人を「食べている!」自衛官は救出した子供たちと潜水艦へ立てこもるが、彼らはなぜか「歪んでいた」。一方、警察と自衛隊、米軍の駆け引きの中、機動隊は凄絶な戦いを強いられていく―ジャンルの垣根を飛び越えたスーパーエンタテインメント。【「BOOK」データベースより】 

 

「海の底」の感想 

 巨大エビの襲来というとんでもない事象で物語は始まります。「塩の街」よりは、まだ有り得る設定かもしれませんが。ちょっと苦笑いしてしまうような設定です。

 しかし、この巨大エビが人間を襲い捕食する描写は、生々しさが伝わってきます。

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税金の話 「医療費控除」が変わる件

 「医療費控除」という言葉を知っていますか。

 ざっくりと言うと、1年間に支払った医療費が多額になった場合に、税務署に確定申告をすると税金が還付、もしくは安くなるという制度です。

 会社員は、基本的に税金については会社で天引きし、年末調整で税金の清算も行われるので、税務署とは関わりのない方は多いでしょう。個人事業をされている方は、毎年、確定申告をしていると思います。

 ただ、会社員の方でも、税務署に確定申告することにより、税金の還付を受けることができる場合があります。その一つとして、医療費控除があります。

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