「空飛ぶ広報室」 有川 浩

空飛ぶ広報室」のあらすじ 

不慮の事故で夢を断たれた元・戦闘機パイロット・空井大祐。異動した先、航空幕僚監部広報室で待ち受けていたのは、ミーハー室長の鷺坂、ベテラン広報官の比嘉をはじめ、ひと癖もふた癖もある先輩たちだった。そして美人TVディレクターと出会い…。ダ・ヴィンチの「ブック・オブ・ザ・イヤー2012」小説部門第1位のドラマティック長篇。 【「BOOK]データベースより】 

 

空飛ぶ広報室」の感想 

 「空飛ぶ広報室

 この本の表紙には、このタイトル名と戦闘機とそれに向かって走るパイロットの姿。どんな話かもよく知らずに、何となく表紙が気になり手に取って買ってしまいました。著者が、有川浩氏というのも、購入する気になった理由の一つですが。

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「ペテン師と天才 佐村河内事件の全貌」 神山典士  

  今となっては話題にも上らない「佐村河内事件」です。先日、市民図書館に出かけた際に、書棚を見ていたら、たまたま目に入って借りてしまいました。もう3年程前の事件です。

 当時はあまり興味もなかったので、全聾の天才作曲家に実はゴーストライターがおり、今までの作品がゴーストライターによるものだったと発覚したということと、全聾というのも嘘で、実は耳は聞こえていた、というくらいしか認識していませんでした。あとは、記者会見の時の姿とそれ以前の長髪髭面の姿の違いに驚いたくらいです。

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「墜落の夏」 吉岡 忍

「墜落の夏」の内容 

1985年8月12日、日航123便ジャンボ機が32分間の迷走の果てに墜落し、急峻な山中に520名の生命が失われた。いったい何が、なぜ、と問う暇もなく、遺族をはじめとする人々は空前のできごとに否応無く翻弄されていく…。国内最大の航空機事故を細密に追い、ジャンボに象徴される現代の巨大システムの本質にまで迫る、渾身のノンフィクション。講談社ノンフィクション賞受賞。 【「BOOK]データベースより】 

 

「墜落の夏」を読んで 

 本の正式なタイトルは、「墜落の夏ー日航123便事故全記録」です。

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「陽気なギャングが地球を回す」 伊坂幸太郎

陽気なギャングが地球を回す」のあらすじ 

嘘を見抜く名人、天才スリ、演説の達人、精確な体内時計を持つ女。この四人の天才たちは百発百中の銀行強盗だった…はずが、思わぬ誤算が。せっかくの「売上」を、逃走中に、あろうことか同じく逃走中の現金輸送車襲撃犯に横取りされたのだ! 奪還に動くや、仲間の息子に不穏な影が迫り、そして死体も出現。映画化で話題のハイテンポな都会派サスペンス。 【「BOOK]データベースより】  

 

 「陽気なギャングが地球を回す」の感想 

 とにかく面白いの一言です。軽快で小気味良い文章で、軽快で小気味良い登場人物たちが、踊るように痛快に活躍しています。

 この小説を面白くしているのは登場人物たちの会話だと思います。特に、演説の達人「響野」の存在なしでは、ここまで面白く出来なかったでしょう。

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「流」 東山彰良

「流」のあらすじ 

1975年、偉大なる総統の死の直後、愛すべき祖父は何者かに殺された。17歳。無軌道に生きるわたしには、まだその意味はわからなかった。大陸から台湾、そして日本へ。歴史に刻まれた、一家の流浪と決断の軌跡。台湾生まれ、日本育ち。超弩級の才能が、はじめて己の血を解き放つ!友情と初恋。流浪と決断。圧倒的物語。 【「BOOK」データベースより】 

 

「流」の感想 

 第153回直木賞受賞作です。芥川賞を受賞したピース又吉さんに注目が集まってしまい、羽田圭介さんとともにちょっと印象が薄くなってしまった感じがします。

 しかし、この「流」は重厚で読みごたえがあり、心に響きます。読後に、表紙カバーの山東省の荒涼とした風景を見ると、読む前に見た時と全く違う印象を持つはずです。読み終わった後は、表紙をもう一度じっくりと見つめることをお勧めします。

 

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「夢幻花」 東野圭吾

「夢幻花」のあらすじ 

花を愛でながら余生を送っていた老人・秋山周治が殺された。第一発見者の孫娘・梨乃は、祖父の庭から消えた黄色い花の鉢植えが気になり、ブログにアップするとともに、この花が縁で知り合った大学院生・蒼太と真相解明に乗り出す。一方、西荻窪署の刑事・早瀬も、別の思いを胸に事件を追っていた…。宿命を背負った者たちの人間ドラマが展開していく“東野ミステリの真骨頂”。第二十六回柴田錬三郎賞受賞作。 【「BOOK]データベースより】

  

 「夢幻花」の感想

 著者の頭には、溢れるほどのアイデアが詰まっているのでしょうか。あれだけの量の小説を書き続けながらも、まだこれだけのアイデアを駆使した小説を書くのだから、本当に驚きです。

 著者は、この「夢幻花」について、

 

   「こんなに時間をかけ、考えた作品は他にない 」と言っています。

 

 著者が、自信を持ってそう言いきるだけのことはある作品だと思います。

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「精霊の守り人」 上橋菜穂子

精霊の守り人」のあらすじ 

老練な女用心棒バルサは、新ヨゴ皇国の二ノ妃から皇子チャグムを託される。精霊の卵を宿した息子を疎み、父帝が差し向けてくる刺客や、異界の魔物から幼いチャグムを守るため、バルサは身体を張って戦い続ける。建国神話の秘密、先住民の伝承など文化人類学者らしい緻密な世界構築が評判を呼び、数多くの受賞歴を誇るロングセラーがついに文庫化。痛快で新しい冒険シリーズが今始まる。 【「BOOK]データベースより】

 

精霊の守り人」の感想

  児童文学として執筆されたファンタジー小説です。「精霊の守り人」は、綾瀬はるか主演でNHKドラマとして放映されていました。小説を読んでいなくても、ドラマで知っているという方は多いかもしれません。

 この小説は児童文学というジャンルで括るべきものではないと思います。もちろん子供が読んで楽しめるものですが、大人が読んでも十分に楽しめるファンタジー小説だからです。

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