晴耕雨読で生きる

本を読み、感想や書評を綴るブログです。主に小説。

ーおすすめ記事ー
タイトルのテキスト
タイトルのテキスト
タイトルのテキスト
タイトルのテキスト

『オレたちバブル入行組』:池井戸 潤|銀行内の闘争は凄まじい

「オレたちバブル入行組」の内容 「オレたちバブル入行組」の感想 ドラマと重なる 爽快感とともに 終わりに 「オレたちバブル入行組」の内容 大手銀行にバブル期に入行して、今は大阪西支店融資課長の半沢。支店長命令で無理に融資の承認を取り付けた会社が…

『オーデュボンの祈り』:伊坂幸太郎【感想】|なぜ自分の死を予知できなかったのか?

こんにちは。本日は、伊坂幸太郎氏の「オーデュボンの祈り」の感想です。 人気作家である伊坂幸太郎さんのデビュー作です。この作品で第5回新潮ミステリー倶楽部賞(平成12年)を受賞しています。 私が初めて読んだ伊坂幸太郎さんの本が「オーデュボンの祈り…

『流星の絆』:東野圭吾【感想】|最大の誤算は、妹の恋心だった。

こんにちは。本日は、東野圭吾氏の「流星の絆」の感想です。 「流星の絆」の内容 「流星の絆」の感想 狂わされた人生 復讐計画 終わりに 「流星の絆」の内容 何者かに両親を惨殺された三兄妹は、流れ星に仇討ちを誓う。14年後、互いのことだけを信じ、世間を…

『13階段』:高野和明【感想】|無実の死刑囚を救い出せ

こんにちは。本日は、高野和明氏のデビュー作「13階段」の紹介です。 江戸川乱歩賞受賞のミステリーの秀作です。主人公である「三上」と「南郷」が、死刑囚の冤罪を証明するために謎を解明していきます。物語のタイトル「13階段」の意味する死刑制度(作中で…

『神々の山領』:夢枕 獏|未踏に命を懸ける男

「神々の山領」の内容 カトマンドゥの裏街でカメラマン・深町は古いコダックを手に入れる。そのカメラはジョージ・マロリーがエヴェレスト初登頂に成功したかどうか、という登攀史上最大の謎を解く可能性を秘めていた。カメラの過去を追って、深町はその男と…

『カラフル』:森 絵都|世界は一色ではない、多彩なんだ

「カラフル」の内容 いいかげんな天使が、一度死んだはずのぼくに言った。「おめでとうございます、抽選にあたりました!」ありがたくも、他人の体にホームステイすることになるという。前世の記憶もないまま、借りものの体でぼくはさしてめでたくもない下界…

『64(ロクヨン)』:横山秀夫|犯人は、まだ昭和にいる

「64」の内容 元刑事で一人娘が失踪中のD県警広報官・三上義信。記者クラブと匿名問題で揉める中、“昭和64年”に起きたD県警史上最悪の翔子ちゃん誘拐殺人事件への警察庁長官視察が決定する。だが被害者遺族からは拒絶され、刑事部からは猛反発をくらう。記…

『ゆりかごで眠れ』:垣根涼介|愛は十倍に、憎悪は百倍にして返せ

「ゆりかごで眠れ」の内容 凄絶な少年時代を過ごしながらも、コロンビア・マフィアのボスにまで上りつめた日系二世のリキ・コバヤシ・ガルシア。この日常に馴染めずも生きる、元刑事・若槻妙子。リキなしには生きていけない元浮浪児・カーサ。組織の中で歪み…

『夜のピクニック』:恩田 陸【感想】|歩行祭に懸けた想いが届く

「夜のピクニック」の内容 高校生活最後を飾るイベント「歩行祭」。それは全校生徒が夜を徹して80キロ歩き通すという、北高の伝統行事だった。甲田貴子は密かな誓いを胸に抱いて歩行祭にのぞんだ。三年間、誰にも言えなかった秘密を清算するために―。学校生…

『模倣犯』:宮部みゆき|犯罪に巻き込まれた人々の苦悩が・・・

「模倣犯」の内容 公園のゴミ箱から発見された女性の右腕。それは「人間狩り」という快楽に憑かれた犯人からの宣戦布告だった。炎上しながら谷底へ落ちていく一台の車。事故死した男の自宅には、数々の「殺人の記録」が。事件を操る真犯人の正体は…!?【引用…

『亡国のイージス』:福井晴敏【感想】|陰謀に立ち向かい、信念を貫く

「亡国のイージス」は、福井晴敏の名前を一気に広めた作品です。手に汗を握り、目まぐるしく変化する展開に読み始めたら止まりません。一級のエンターテイメント作品です。しかし、単なるエンターテイメント作品で終わらないのが、著者の力量です。国家の在…

「ガリレオ」シリーズ:東野圭吾|物理学が謎を解く

ガリレオシリーズの中でも、「探偵ガリレオ」「予知夢」「ガリレオの苦悩」の短編3冊の感想です。長編とこれ以降の短編は、またいずれ。 探偵ガリレオと言えば福山雅治、というくらいイメージが定着しています。私は、ドラマより先に小説を読みました。小説…