毎日が読書日和ー思ったままの感想文

40歳で気付いた読書の魅力。小説から映画まで、感想を綴ります。

小説(作家名)

「海の見える理髪店」 荻原 浩

第155回直木賞受賞作です。 表題作「海の見える理髪店」を含む6編から成る短編集ですが、それぞれの短編に関連性はありません。完全に独立した物語です。 ただ、その中にテーマを求めるとしたら、それは「家族」です。 親子の物語。夫婦の物語。 そして、喪…

「そして誰もいなくなった」(ネタバレなし) アガサ・クリスティー

初読です。 今まで映像化されたものも観ていませんので、全く犯人を知らない状態で読み始めました。ミステリーは犯人が分かった状態で読むのとそうでないのとでは、面白さが10倍は違う気がします。そして、私は幸いなことに、これだけの有名な作品で、映像化…

「月の満ち欠け」 佐藤正午

第157回直木賞受賞作です。 全く内容を知らずに読み始めました。恋愛小説なのか、ミステリーなのか、ファンタジーなのか、コメディなのか。それすらも知らずにです。 だから、物語が「愛する人に再会するために、生まれ変わりを繰り返す」という内容だと気付…

「深夜特急2 マレー半島・シンガポール」 沢木耕太郎

香港を出発し、次の目的地は、タイ・バンコク。バンコクに行く決心をした理由も面白い。香港滞在を延ばすためのビザを書き換える窓口が混んでいて、全てが面倒になり、バンコク行きを決意する。

「深夜特急1 香港・マカオ」 沢木耕太郎

旅に出たくなる。その一言に尽きます。 この小説で描かれているのは「旅行」ではなく、「旅」と言う言葉が相応しい。「旅」でなければ「放浪」と言う言葉でもいいかもしれない。行程表もなく、自分がこうしたいと思った通りに行動していく。

「オリエント急行殺人事件」 アガサ・クリスティー

本年公開の映画「オリエント急行殺人事件」を観てから、小説を読みました。すなわち、犯人が分かった状態で読み始めました。 何故、読み始めたかと言うと、映画が映像・俳優・演技、あらゆる面において素晴らしかったので、是非原作も読もうと思った次第です…

「ナミヤ雑貨店の奇蹟」 東野圭吾

ミステリー小説でなく、心温まる人間ドラマです。その言葉に尽きます。 もちろん、謎はあります。ただ、その謎は解かなければならない謎でなく、謎のままで存在していることが望ましい。それを追及することは、物語上、意味がない。 大事なのは、謎が、多く…

「町長選挙」 奥田英朗

精神科医「伊良部一郎」シリーズの第3弾。 さすがに、三作目になると伊良部のインパクトは、一作目ほどはありません。

「日の名残り」 カズオ・イシグロ

カズオ・イシグロ氏が、ノーベル賞を受賞したので読みました。恥ずかしながら、そういうことです。おそらく、ノーベル賞がなければ、読む機会はなかったと思います。 まず、文章がとても美しい。と言っても、原文は英語なので、日本語訳が素晴らしいというこ…

「死神の精度」 伊坂幸太郎

普通の人が考える死神は、死を運ぶ不吉な存在です。しかし、伊坂幸太郎が考えると、死神ですら、まるで会社員です。取り扱う商品が「死」であり、人間と異質な存在として描かれていますが、死神としての仕事の仕方は、会社員のそれと大して変わらない。 伊坂…

「君の膵臓をたべたい」 住野よる

本屋大賞第2位。2017年8月時点で累計発行部数は200万部。そして、インパクトのあるタイトル「君の膵臓をたべたい」。さらに映画化。 気になっていた小説です。あまり詳しい内容は知らなかったのですが、ジャンルとしては恋愛青春小説なのかな、と思っていま…

「十角館の殺人」 綾辻行人

本格的ミステリーの秀作です。孤島に閉じ込められた7人の人物が、順番に殺されていく。 犯人は誰なのか? 次は誰が殺されるのか? 緊迫感のあるストーリーに一気読みしてしまいました。

「アルケミスト」 パウロ・コエーリョ

タイトル「アルケミスト」とは、錬金術師のことです。しかし、主人公は錬金術師ではなく、少年サンチャゴです。錬金術師は、彼を導く役割を担っています。 少年サンチャゴが、夢を追い求め旅をする。一言で言えば、それだけの物語です。しかし、それを通して…

小説「関ケ原」 司馬遼太郎

映画「関ケ原」を観た後に、原作の「関ケ原」も読んでみようと思い立ちました。本格的な歴史物を読むのは久しぶりでしたが、思い切り引き込まれてしまいました。かなりの長編なのですが、息をつく暇がないという言葉がぴったりです。 小説は、秀吉の死が近づ…

「スロウハイツの神様」 辻村深月

「スロウハイツの神様」の内容 人気作家チヨダ・コーキの小説で人が死んだ―あの事件から十年。アパート「スロウハイツ」ではオーナーである脚本家の赤羽環とコーキ、そして友人たちが共同生活を送っていた。夢を語り、物語を作る。好きなことに没頭し、刺激…

「グラスホッパー」 伊坂幸太郎

「グラスホッパー」の内容 「復讐を横取りされた。嘘?」元教師の鈴木は、妻を殺した男が車に轢かれる瞬間を目撃する。どうやら「押し屋」と呼ばれる殺し屋の仕業らしい。鈴木は正体を探るため、彼の後を追う。一方、自殺専門の殺し屋・鯨、ナイフ使いの若者…

「利休にたずねよ」 山本兼一

「利休にたずねよ」の内容 女のものと思われる緑釉の香合を肌身離さず持つ男・千利休は、おのれの美学だけで時の権力者・秀吉に対峙し、天下一の茶頭へと昇り詰めていく。しかしその鋭さゆえに秀吉に疎まれ、切腹を命ぜられる。利休の研ぎ澄まされた感性、艶…

「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」 七月隆文

「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」の内容 京都の美大に通うぼくが一目惚れした女の子。高嶺の花に見えた彼女に意を決して声をかけ、交際にこぎつけた。気配り上手でさびしがりやな彼女には、ぼくが想像もできなかった大きな秘密が隠されていて―。「あ…

「羊をめぐる冒険」 村上春樹

「羊をめぐる冒険」の内容 あなたのことは今でも好きよ、という言葉を残して妻が出て行った。その後広告コピーの仕事を通して、耳専門のモデルをしている二十一歳の女性が新しいガール・フレンドとなった。北海道に渡ったらしい“鼠”の手紙から、ある日羊をめ…

「チルドレン」 伊坂幸太郎

「チルドレン」の内容 「俺たちは奇跡を起こすんだ」独自の正義感を持ち、いつも周囲を自分のペースに引き込むが、なぜか憎めない男、陣内。彼を中心にして起こる不思議な事件の数々―。何気ない日常に起こった五つの物語が、一つになったとき、予想もしない…

「私の消滅」 中村文則

「私の消滅」の内容 このページをめくれば、あなたはこれまでの人生の全てを失うかもしれない。不気味な文章で始まる手記―これを読む男を待ち受けるのは、狂気か救済か。 【「BOOK」データベースより】 「私の消滅」の感想 文学的ミステリーと表現すればいい…

「マルドゥック・スクランブル 排気」〔完全版〕 冲方 丁

「マルドゥック・スクランブル 排気」〔完全版〕の内容 バロットは壮絶な闘いを経て、科学技術発祥の地“楽園”を訪れ、シェルの犯罪を裏付けるデータが、カジノに保管された4つの100万ドルチップ内にあることを知る。チップを合法的に入手すべく、ポーカー、…

「マルドゥック・スクランブル 燃焼」〔完全版〕 冲方 丁

「マルドゥック・スクランブル 燃焼」〔完全版〕の内容 少女は戦うことを選択した―人工皮膚をまとい、高度な電子干渉能力を得て再生したパロットにとって、ボイルドが放った5人の襲撃者も敵ではなかった。ウフコックが変身した銃を手に、驚異的な空間認識力…

「マルドゥック・スクランブル 圧縮」〔完全版〕 冲方 丁

「マルドゥック・スクランブル 圧縮」〔完全版〕の内容 なぜ私なの?―賭博師シェルの奸計により少女娼婦バロットは爆炎にのまれた。瀕死の彼女を救ったのは、委任事件担当官にして万能兵器のネズミ、ウフコックだった。法的に禁止された科学技術の使用が許可…

「アヒルと鴨のコインロッカー」 伊坂幸太郎

「アヒルと鴨のコインロッカー」の内容 引っ越してきたアパートで出会ったのは、悪魔めいた印象の長身の青年。初対面だというのに、彼はいきなり「一緒に本屋を襲わないか」と持ちかけてきた。彼の標的は―たった一冊の広辞苑!?そんなおかしな話に乗る気など…

「また、同じ夢を見ていた」 住野よる

「また、同じ夢を見ていた」の内容 きっと誰にでも「やり直したい」ことがある。学校に友達がいない“私”が出会ったのは手首に傷がある“南さん”とても格好いい“アバズレさん”一人暮らしの“おばあちゃん”そして、尻尾の短い“彼女”だった― 【「BOOK」データベー…

「銀翼のイカロス」 池井戸 潤

「銀翼のイカロス」の内容 出向先から銀行に復帰した半沢直樹は、破綻寸前の巨大航空会社を担当することに。ところが政府主導の再建機関がつきつけてきたのは、何と500億円もの借金の棒引き!?とても飲めない無茶な話だが、なぜか銀行上層部も敵に回る。銀行…

「ロスジェネの逆襲」 池井戸 潤

「ロスジェネの逆襲」の内容 子会社・東京セントラル証券に出向した半沢直樹に、IT企業買収の案件が転がり込んだ。巨額の収益が見込まれたが、親会社・東京中央銀行が卑劣な手段で横取り。社内での立場を失った半沢は、バブル世代に反発する若い部下・森山と…

「植物図鑑」 有川 浩

「植物図鑑」の内容 お嬢さん、よかったら俺を拾ってくれませんか。咬みません。躾のできたよい子です――。思わず拾ってしまったイケメンは、家事万能のスーパー家政夫のうえ、重度の植物オタクだった。樹(イツキ)という名前しか知らされぬまま、週末ごとにご…

「ノルウェイの森」 村上春樹

「ノルウェイの森」の内容 暗く重たい雨雲をくぐり抜け、飛行機がハンブルク空港に着陸すると、天井のスピーカーから小さな音でビートルズの『ノルウェイの森』が流れ出した。僕は一九六九年、もうすぐ二十歳になろうとする秋のできごとを思い出し、激しく混…

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