「博士の愛した数式」 小川洋子

博士の愛した数式」のあらすじ

  「ぼくの記憶は80分しかもたない」博士の背広の袖には、そう書かれた古びたメモが留められていた―記憶力を失った博士にとって、私は常に“新しい”家政婦。博士は“初対面”の私に、靴のサイズや誕生日を尋ねた。数字が博士の言葉だった。やがて私の10歳の息子が加わり、ぎこちない日々は驚きと歓びに満ちたものに変わった。あまりに悲しく暖かい、奇跡の愛の物語。第1回本屋大賞受賞。(文庫裏表紙より)

 博士の愛した数式」の感想

 この小説は、なんと表現すればよいか分からない作品です。ただ、純粋で切なく優しい気持ちにさせる物語です。愛の物語と書いていますが、これは人間愛のことなのでしょう。

 

 淡々と進んでいく物語は、人によっては退屈かもしれません。でも、自然と読み進めていってしまいました。終わってみれば、自分の心に何か暖かいものが灯っているようでした。

 あまり詳細に書評をするような作品ではないのかもしれません。ただ、読んでみて人それぞれが、思い思いの感想を持てばよいと思います。

 このような美しい文章と内容になったのは、やはり数学を使ったからでしょうか。数学者は答えを導きだすことはもちろん、その美しさを求めるからです。人の心の美しさと数学の美しさがリンクし、物語を純粋で美しいものにしているのでしょう。

 これ以上は語りません。あとは、ご自身で読んでみてください。

 子供にも読ませたい作品でした。

 

博士の愛した数式 (新潮文庫)

博士の愛した数式 (新潮文庫)