「パーク・ライフ」 吉田修一

パークライフ」のあらすじ

   公園にひとりで座っていると、あなたには何が見えますか?スターバックスのコーヒーを片手に、春風に乱れる髪を押さえていたのは、地下鉄でぼくが話しかけてしまった女だった。なんとなく見えていた景色がせつないほどリアルに動きはじめる。日比谷公園を舞台に、男と女の微妙な距離感を描き、芥川賞を受賞した傑作小説。(文庫裏表紙より)

 パークライフ」の感想 

    吉田修一さんの芥川賞受賞作です。芥川賞ということで、純文学短編というくくりでいいのでしょう。ざっくりとしていますが。

 純文学として小説を評価する基準がよく分からないので、文学的知識からの感想は言えません。ただ、読んだ感想としては、特に盛り上がる箇所もなく、何となく物語が進んでいくといった感じです。

 

 青年の日常を描いているだけと言えばそれだけです。偶然のきっかけで出会った女性との関係を、都会の中の公園という舞台で描いています。ただ、淡々と。

 公園というのは、都会の中での非日常的な空間なのでしょうか。そこで、行われる女性との交流は非日常を描いているのでしょうか。それとも、普段が非日常で公園の中が本当の世界なのでしょうか。

 純文学の評価がやっぱり分からない。あっさりと終わってしまい、何となく消化不良でした。いつか、純文学が理解できる日がくるのでしょうか。その時に、また読み返してみようと思います。

 この文庫には、もう一編「flowers」が収録されています。こっちの方が、ストーリーとして分かりやすいと思います。都会のねっとりとした官能的で堕落的な感じがして、読後は、何となく暗い気持ちになってしまいましたが。

 

パーク・ライフ (文春文庫)

パーク・ライフ (文春文庫)