毎日が読書日和ー思ったままの感想文

40歳で気付いた読書の魅力。小説から映画まで、感想を綴ります。

「ハサミ男」 殊能将之

ハサミ男」のあらすじ 

 美少女を殺害し、研ぎあげたハサミを首に突き立てる猟奇殺人犯「ハサミ男」。三番目の犠牲者を決め、綿密に調べ上げるが、自分の手口を真似て殺された彼女の死体を発見する羽目に陥る。自分以外の人間に、何故彼女を殺す必要があるのか。「ハサミ男」は調査をはじめる。精緻にして大胆な長編ミステリの傑作。 【「BOOK]データベースより】

 

ハサミ男」の感想 

 著者のデビュー作であり、1999年に第13回メフィスト賞を受賞した作品です。

 ミステリー小説の醍醐味は、最後に自分の予想を裏切る展開で、しかも納得されられる結末であることが重要だと思います。そういう意味では、この作品はかなりの出来だと思います。見事に予想を裏切られました。私の予想が未熟なせいかもしれませんが。

  最後のトリックが暴かれた瞬間、私は一瞬何が起こったのかよく分かりませんでした。そして、その意味を理解した後、もう一度最初から読み直そうと思ったほどです。もう一度読めば、いろんな伏線に気が付くと思うからです。

 勘のいい人は、途中で犯人とそのトリックに気が付くかもしれません。それが分かってしまったら、面白さも半減してしまうかなと思います。なので、このミステリーは、読む人によって、評価が分かれるかもしれません。

 読み終えると、気になる細かい部分が多少はあります。この場面はいるのかな?とか、あれはどうなったのかな?とか。でも、そんなことも飛んでしまうくらいの衝撃的なラストでした。

 この作品は全くの予備知識なしで読んでください。なので、あまり感想も書きません。ネタバレしそうなので。とにかく面白かったです。

 勘のいい人には、すみません。ここまで褒めちぎっておいて、期待を裏切ってしまうかもしれません。その時は、自分は感が良いのだと思ってください。

 

ハサミ男 (講談社文庫)

ハサミ男 (講談社文庫)