毎日が読書日和ー思ったままの感想文

40歳で気付いた読書の魅力。小説から映画まで、感想を綴ります。

映画「オリエント急行殺人事件」を観た

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 アガサ・クリスティの名作オリエント急行殺人事件を観てきました。

 実は、私は原作を読んでいません。過去に映像化された作品も見ていません。なので、犯人はもちろん知りませんし、ストーリーもあまり知りません。

 その状況で観に行ったことを前提に感想を書きますので、ご了承ください。

   

        

 

 エルキュール・ポアロと言えば、誰もが知る名探偵です。私は、「オリエント急行殺人事件」は未読ですが、NHKで放送していた「名探偵ポワロ」は見ていました。

 彼の鋭い洞察力と推理力に、感嘆して観ていた記憶があります。

 彼の推理方法は、相手の証言から心理を読み解き、謎を解明していく。派手なシーンはありませんが、彼の「灰色の脳細胞」は、まさしく名探偵です。

 映画においても、派手なシーンはありませんが、その分、緊張感のある心理戦が繰り広げられていきます。 

 どうやって殺されたのか?

 何故、殺されなければならなかったのか?

 つまり、殺害のトリックと動機。このふたつをポアロが、灰色の脳細胞を使って解き明かしていきます。 

 

 「オリエント急行殺人事件」のあらすじ 

エルサレムで教会の遺物が盗まれ、鮮やかな推理で犯人を突き止めた、名探偵のエルキュール・ポアロイスタンブールで休暇をとろうとした彼だが、イギリスでの事件の解決を頼まれて急遽、オリエント急行に乗車する。

出発したオリエント急行でくつろぐポアロに話しかけてきたのは、アメリカ人富豪のラチェットだ。

脅迫を受けているという彼は、ポアロに身辺の警護を頼む。しかしポアロはラチェットの要請をあっさりと断るのだった。深夜、オリエント急行は雪崩のために脱線事故を起こし、山麓の高架橋で立ち往生してします。そしてその車内で殺人事件が起こっていた。ラチェットが12か所も刺され、死体で発見されたのだ。乗り合わせていた医師のアーバスノットは、死亡時刻を深夜の0時から2時の間だと断定する。

鉄道会社のブークから操作を頼まれたポアロは、乗客たち一人一人に話を聞き始める。ラチェットの隣室のハバード夫妻が「自分の部屋に男が忍び込んだ」と訴えるなど、乗客たちの証言によって、さまざまな事実が明らかになってきた。

しかし、乗客全員にアリバイがあり、ポアロの腕をもってしても犯人像は浮上しない。

ラチェットの部屋で発見された手紙の燃えかすから明らかになったのは、彼がかつてアームストロング誘拐事件に関わっていた事実だった。少女を誘拐し、殺害したラチェットが、復讐のために殺されたのか?殺害犯は乗客の中にいるのか、それとも・・・・?【公式HPより】

 

キャスティング 

 キャスティングは、名優から現在注目されている若手俳優まで、実力派ばかりです。その中の何人かを紹介します。登場人物は、全て重要な役割があるのですが、紹介は一部だけです。ご容赦ください。

 

ケネス・ブラナーエルキュール・ポアロ) 

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ジョニー・デップ(ラチェット) 

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ミシェル・ファイファー(ハバード夫人) 

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ジュディ・デンチ(ドラゴミノフ公爵夫人) 

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ペネロペ・クルス(ピラール・エストラバドス)

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デイジー・リドリー(メアリ・デブナム) 

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ウィレム・デフォー(ゲアハルド・ハードマン) 

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 ミシェル・ファイファーペネロペ・クルスウィレム・デフォーは、年を取った印象が強い。

 ミシェル・ファイファーは「テキーラ・サンライズ

 ペネロペ・クルスは「バニラ・スカイ

 ウィレム・デフォーは「プラトーンを思い出します。

 デイジー・リドリーは、スター・ウォーズのレイ役が、記憶に新しい。新しいというよりも、現在進行形です。

 

映像美

 脱線した「オリエント急行」の中での殺人事件。閉じ込められた列車の中で、ポアロが犯人を捜していく。

 舞台が閉じ込められた列車内なので、映像に変化が乏しくなります。列車内のシーンが多くなりますので。

 しかし、その列車内の映像が素晴らしい。豪華なオリエント急行の内装や登場人物の服装。食器やグラスなどの小道具。全てが美しい映像で映されています。

 また、列車内の映像の合間に、雪原を疾走する列車や峻烈な雪山の遠望などの映像を挟むことで、飽きさせない。

 広大な景色と閉じ込められた列車内。

 その対比がとてもいい。 

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 しかし、最も重要なことは、登場人物の表情です。映像美も素晴らしいのですが、登場人物の表情・目線・動き。ポアロの質問に対し、彼らがどのように反応するのか。そのことで、推理を働かせていく訳です。

 キャスティングされた俳優たちの演技は、素晴らしいと感じます。

  

オリエント急行殺人事件」の感想 

 最初に書きましたが、私は原作を未読の状態で観に行きました。なので、最後に犯人が分かった時は、驚きました。意外な展開です。

 しかし、ポアロの推理は素晴らしいのですが、腑に落ちない部分もあります。

 まずは、犯人の過去です。

 ポアロの推理には、犯人の過去が大きく影響しています。ポアロは、そのことから犯人を推理し、犯行を暴きます。その犯人の過去を、閉じ込められた列車内で、どのようにして知りうることが出来たのか。それも、かなり詳細な部分まで。

 次に、ポアロは犯人を特定するのですが、確実な物証を見つけている訳ではありません。状況から、犯人を推理している訳です。もちろん、その推理は正しく、納得のできる部分です。犯人を看破しますが、明確な物的証拠はありません。物証がなくても、犯人を特定できる推理ができることが、却ってポアロの洞察力を際立たせているのかもしれませんが。 

 この映画を、犯人が分かった状態で観に行けば楽しめるのかどうか。推理サスペンスで犯人が分かっていれば、面白味は薄れてしまうと思います。

 ただ、この映画は、映像美や俳優の演技など、見所がたくさんあるのも事実です。すでにストーリーを知っているからと言って、映画自体が見る価値のないものとなる訳ではありません。

 ただ、私は、犯人を知らずに観に行って良かったと思っていますが。 

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