2017年最後の月。厳しい寒さの中、暖房の効いた室内で過ごす読書は至高の時間です。12月の読書本は、11冊でした。12月の読書本の自分勝手なおすすめ度です。個人的感想ですので、参考程度に見てください。
おすすめ度★★★★★
君の膵臓をたべたい 住野よる
読後、きっとこのタイトルに涙する。読み終えた時、このコピーが間違っていないことを知りました。
ナミヤ雑貨店の奇蹟 東野圭吾
「人の悩み」という最も人間臭いテーマを与えることで、心に響く小説になっています。ファンタジーの要素が強い作品ですが、人間の弱さや成長を描いたヒューマンドラマでもあります。
おすすめ度★★★★
スロウハイツの神様 辻村深月
感動は、最終章で一気に訪れます。靄がかかっていた風景に一気に風が吹き渡り、素晴らしい景色を眼前に現す。そんな印象です。最終章を読む前と読んだ後では、この小説の印象は全く違うものになるでしょう。
アルケミスト パウロ・コエーリョ
生きることの意味や人生にとって重要なことを、とても印象深い台詞と表現で描いています。読み手によって、心に響く言葉は違うでしょう。
関ケ原 司馬遼太郎
歴史の中には、どれほどの人間が、どんな思いを持って生きていたのか。それを、読者の心に刻み付けてきます。
おすすめ度★★★
日の名残り カズオ・イシグロ
初めて読んだカズオ・イシグロ氏の小説で感じたことは、美しいということです。それは、文章ももちろんですが、扱う人間の本質が美しいということです。
死神の精度 伊坂幸太郎
奇妙な死神「千葉」を、面白いと感じれば面白い。それほど魅力を感じなければ、あまり面白くない。
十角館の殺人 綾辻行人
緊迫感のあるストーリーに一気読みです。ただ、30年前に発表された作品ですので、現在であれば、前提自体が成り立たない部分もあります。
おすすめ度★★
町長選挙 奥田英朗
伊良部一郎を中心に物語を読めば、マンネリ化していて、最初ほどのインパクトはない。しかし、伊良部も、一人の登場人物として見れば、よく出来たストーリーです。
ソードアート・オンライン3 フェアリィ・ダンス 川原 礫
アインクラッド編に比べれば、どうしてもトーンダウンした感が否めない。
おすすめ度★
ソードアート・オンライン2 アインクラッド 川原 礫
短編のエピソードなので、第1巻ほどの読み応えはありません。第1巻の背景にはこんなことがあったのか、という程度の感覚で読めばいいくらいです。