毎日が読書日和ー思ったままの感想文

本を読み、備忘録的に感想を綴るブログ。主に小説。映画もたまに。

深夜特急6 南ヨーロッパ・ロンドン:沢木耕太郎【感想】

旅は、イタリアに入ります。 ヨーロッパに入り、いよいよ旅の終わりを実感しつつ先へ進んでいきます。 第5巻でアジアの旅に思いを馳せ、二度同じ旅が出来ない喪失感を感じています。旅の目的地ロンドンが近づくにつれ、達成感からは程遠い感情が襲ってくる…

冷たい校舎の時は止まる:辻村深月【感想】

今、最も注目されている作家の一人である辻村深月のデビュー作。 文庫で上下巻、1,000ページ以上の長編です。デビュー作とは思えないくらいの完成度の高いミステリー小説だと思います。 雪が降りしきる学校の中に閉じ込められた8人の生徒。閉じられた世界の…

仕事は楽しいかね?:デイル・ドーテン【感想】

「仕事は楽しいかね?」 こう問われれば、多くの社会人がドキッとする。そんなタイトルです。だから、目を引き、読んでみようと思いました。 私は、仕事を楽しいと感じていません。かと言って、辛くて仕方がないと感じている訳ではありません。朝起きて、仕…

映画「フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法」を観た

ツィッターを見ていると、かなりの確率で高評価されている「フロリダ・プロジェクト」。高評価というよりも超高評価ばかりな気がします。 そこまで評価されている映画なので、あまり事前情報はなかったのですが、見に行きました。 アメリカの貧困層にいる母…

桜風堂ものがたり:村山早紀【感想】

読後は、とても優しく満たされた気分になります。 書店と書店員の物語。 しかし、単なる職業小説ではありません。本に向き合う書店員たちの暖かくひたむきな思いと、彼らの心の交流を描いています。 彼らが本を愛する気持ちが、ひしひしと伝わってきます。本…

あるキング:伊坂幸太郎【感想】

伊坂幸太郎は、作品が文庫化する時に加筆・修正することがあります。前回読んだ「モダンタイムス」もそうでした。 「あるキング」も、雑誌連載時・単行本・文庫とそれぞれに加筆修正されてます。 著者は、単行本化の書き直しの時は、本筋は同じだが、違った…

定期「2018年4月(卯月)」の読書本

桜の季節。入学や就職などで、多くの人の環境が変わる慌ただしい時期です。 4月の読書本は、8作品でした。春の暖かさの中、のんびりと読書していた気がします。 ラノベ・時代物など、いろいろです。 それでは、私の勝手なおすすめを。 おすすめ度★★★★★ つ…

謎解きはディナーのあとで:東川篤哉【感想】

2011年の本屋大賞受賞作。 1話完結の短篇集で、第6話まであります。 殺人事件を捜査するミステリー物ですが、本格的なミステリーを期待して読むと肩透かしを食らいます。 主要登場人物は、「宝生麗子」と上司の「風祭警部」、それと麗子の執事兼運転手「影…

世界を変えた10冊の本:池上 彰【感想】 

テレビで見ている池上彰さんの解説は分かりやすい。分かりやすい上に、物腰が柔らかく上品で、それでいて主張すべきことはきちんとする。今、最も充実しているジャーナリストの一人だと思います。 その池上彰さんの本を読むのは初めてです。 本のタイトルの…

忘れられた巨人:カズオ・イシグロ【感想】

カズオ・イシグロ氏の小説を読むのは、「日の名残り」に続き2作目となります。 舞台は「日の名残り」と同じくイギリスですが、時代も背景も全く違います。この作品は、ファンタジーの要素が強い。 時は6世紀頃。伝説のアーサー王の死後のイギリス。まだ、…