毎日が読書日和ー思ったままの感想文

本を読み、備忘録的に感想を綴るブログ。主に小説。映画もたまに。

小説(作家名)-あ行の作家

あるキング:伊坂幸太郎【感想】

伊坂幸太郎は、作品が文庫化する時に加筆・修正することがあります。前回読んだ「モダンタイムス」もそうでした。 「あるキング」も、雑誌連載時・単行本・文庫とそれぞれに加筆修正されてます。 著者は、単行本化の書き直しの時は、本筋は同じだが、違った…

将棋の子:大崎善生【感想】

藤井聡太棋士の影響で注目を集めている将棋界。光の当たる表舞台で活躍する棋士たちの陰には、多くの夢破れた若者たちがいます。 奨励会というプロ棋士になるための競争の中で敗れ去り、消えていった若者たちの闘いとその後の人生を描いたノンフィクション小…

モダンタイムス:伊坂幸太郎【感想】

「魔王」から50年後が舞台です。なので、魔王の続編とも言えますが、物語が続いている訳ではありません。ただ、時間軸として魔王の延長線上にありますし、共通する登場人物として、安藤詩織や潤也なども登場します。 主人公である「渡辺」も、安藤潤也に連な…

マツリカ・マジョルカ:相沢沙呼【感想】

相沢沙呼のマツリカシリーズ第一弾。短編4編から構成される小説です。 高校生の頃に読んでいれば、違った感想を持っただろう。読後の第一印象です。もっと主人公である「柴山祐希」に共感できたかもしれません。 だからと言って、全く共感出来ない訳でもあ…

民王:池井戸 潤【感想】

ドラマを先に観ていたので、どうしても、小説を読んでいて、登場人物の印象がドラマの印象に引っ張られてしまいます。 ただ、ドラマのキャスティングは、小説のイメージに近いかなと感じたので、違和感はありませんでした。 池井戸潤の小説らしく、爽快感が…

虐殺器官:伊藤計劃【感想】

この小説を読んで、ふたつのことを感じました。 まずは、これがデビュー作なのかという驚きです。 設定は、9.11以降。フィクションでありながら、現実感の伴う設定に驚かされます。 テロとの戦いの果てに辿り着いた管理体制 軍隊 先進国と後進国 今、世界は…

ゴールデンスランバー:伊坂幸太郎【感想】

自分の眼で世界を見て判断し、自分の意志で生きていくこと。惰性で流され、何も考えないで生きていることが、どれほど恐ろしいことなのか。伊坂幸太郎が描きます。

フィッシュストーリー:伊坂幸太郎【感想】

完全に独立した、4編の中篇から成る「フィッシュストーリー」です。 収録作品は、「動物園のエンジン」「サクリファイス」「フィッシュストーリー」「ポテチ」の4作品です。 文庫では、中篇と紹介されていますが、「動物園のエンジン」と「サクリファイス…

陽気なギャングの日常と襲撃:伊坂幸太郎【感想】

何も考えずに読めて、単純に笑えて楽しめる極上のエンターテイメント作品です。特に、深いメッセージ性は感じません。だからこそ、気楽に読めます。 「魔王」のメッセージ性の強さとは、全く違います。同じ作家でありながら、バリエーション豊かだなと感じま…

「伊坂幸太郎作品」出版順一覧 読むなら出版順?!【随時更新】

私が、特に好きな作家の一人である「伊坂幸太郎」さん。 彼が作り出す小説の世界は、読者を惹きつけ離さない魅力があります。その魅力は、軽妙な会話や緻密に計算されたストーリー展開はもちろんですが、個性溢れる登場人物たちの魅力が小説の世界をさらに引…

終末のフール:伊坂幸太郎【感想】

「八年後に小惑星が衝突し、地球は滅亡する」 ハリウッド映画では、よくある設定です。その危機を脱するため、リーダーシップを発揮する指導者や、危険を顧みず立ち向かう英雄を描くのが、この設定の常です。人類が一丸となり危険を回避することで爽快感を得…

砂漠:伊坂幸太郎【感想】

面白かった。しかも、感動もする。あっという間に読み終わってしまいました。 自分が大学生だった頃を思い出し、登場する人物たちに共感しながら読んだからこそ面白かった。 もちろん、自分が大学生の時に、小説の中のような劇的な出来事や個性溢れる人物が…

魔王:伊坂幸太郎【感想】

伊坂幸太郎は、「魔王」について、このように述べています。 表題作「魔王」と、その5年後を描いた「呼吸」の中編2編から成る小説です。 これまでの伊坂幸太郎の小説とは、全く違うモノです。伊坂幸太郎と言えば、伏線を張り、最後に回収する。その手腕が…

海の見える理髪店:荻原 浩【感想】

第155回直木賞受賞作です。 表題作「海の見える理髪店」を含む6編から成る短編集ですが、それぞれの短編に関連性はありません。完全に独立した物語です。 ただ、その中にテーマを求めるとしたら、それは「家族」です。 親子の物語。夫婦の物語。 そして、喪…

そして誰もいなくなった(ネタバレなし):アガサ・クリスティー【感想】

初読です。 今まで映像化されたものも観ていませんので、全く犯人を知らない状態で読み始めました。ミステリーは犯人が分かった状態で読むのとそうでないのとでは、面白さが10倍は違う気がします。そして、私は幸いなことに、これだけの有名な作品で、映像化…

オリエント急行殺人事件:アガサ・クリスティー【感想】

本年公開の映画「オリエント急行殺人事件」を観てから、小説を読みました。すなわち、犯人が分かった状態で読み始めました。 何故、読み始めたかと言うと、映画が映像・俳優・演技、あらゆる面において素晴らしかったので、是非原作も読もうと思った次第です…

町長選挙:奥田英朗【感想】

精神科医「伊良部一郎」シリーズの第3弾。 さすがに、三作目になると伊良部のインパクトは、一作目ほどはありません。

死神の精度:伊坂幸太郎【感想】

普通の人が考える死神は、死を運ぶ不吉な存在です。しかし、伊坂幸太郎が考えると、死神ですら、まるで会社員です。取り扱う商品が「死」であり、人間と異質な存在として描かれていますが、死神としての仕事の仕方は、会社員のそれと大して変わらない。 伊坂…

十角館の殺人:綾辻行人【感想】

本格的ミステリーの秀作です。孤島に閉じ込められた7人の人物が、順番に殺されていく。 犯人は誰なのか? 次は誰が殺されるのか? 緊迫感のあるストーリーに一気読みしてしまいました。

グラスホッパー:伊坂幸太郎【感想】

「グラスホッパー」の内容 「グラスホッパー」の感想 主要な登場人物 鈴木 蝉 鯨 最後に 「グラスホッパー」の内容 「復讐を横取りされた。嘘?」元教師の鈴木は、妻を殺した男が車に轢かれる瞬間を目撃する。どうやら「押し屋」と呼ばれる殺し屋の仕業らしい…

チルドレン:伊坂幸太郎【感想】

「チルドレン」の内容 「チルドレン」の感想 5話で構成された短編集 登場人物 中心人物「陣内」 読み終えて 「チルドレン」の内容 「俺たちは奇跡を起こすんだ」独自の正義感を持ち、いつも周囲を自分のペースに引き込むが、なぜか憎めない男、陣内。彼を中…

マルドゥック・スクランブル 排気〔完全版〕:冲方 丁【感想】

「マルドゥック・スクランブル 排気」〔完全版〕の内容 「マルドゥック・スクランブル 排気」〔完全版〕の感想 「燃焼」から・・・ 「排気」での新たな登場人物 「カジノ」の終焉 最終局面 「マルドゥック・スクランブル 排気」〔完全版〕の内容 バロットは…

マルドゥック・スクランブル 燃焼〔完全版〕:冲方 丁【感想】

「マルドゥック・スクランブル 燃焼」〔完全版〕の内容 「マルドゥック・スクランブル 燃焼」〔完全版〕の感想 「圧縮」から・・・ 「燃焼」での新たなる登場人物 「燃焼」の感想 「楽園」での出来事 「カジノ」での攻勢 「マルドゥック・スクランブル 燃焼…

マルドゥック・スクランブル 圧縮〔完全版〕:冲方 丁【感想】

「マルドゥック・スクランブル 圧縮」〔完全版〕の内容 「マルドゥック・スクランブル 圧縮」〔完全版〕の感想 マルドゥック・スクランブルの世界観 登場人物 サイバーパンクについて 「圧縮」を読んで 「マルドゥック・スクランブル 圧縮」〔完全版〕の内容…

アヒルと鴨のコインロッカー:伊坂幸太郎【感想】

「アヒルと鴨のコインロッカー」の内容 引っ越してきたアパートで出会ったのは、悪魔めいた印象の長身の青年。初対面だというのに、彼はいきなり「一緒に本屋を襲わないか」と持ちかけてきた。彼の標的は―たった一冊の広辞苑!?そんなおかしな話に乗る気など…

銀翼のイカロス:池井戸 潤【感想】

「銀翼のイカロス」の内容 「銀翼のイカロス」の感想 人物相関図 第一の敵 東京中央銀行内の旧Tと旧Sの確執 第二の敵 政治の駆け引き 第三の敵 タスクフォース 3者の共闘 半沢の力 最後に 「銀翼のイカロス」の内容 出向先から銀行に復帰した半沢直樹は、…

ロスジェネの逆襲:池井戸 潤【感想】

「ロスジェネの逆襲」の内容 「ロスジェネの逆襲」の感想 主要登場人物 半沢 VS 三笠・伊佐山・諸田 ロスジェネ世代 VS バブル世代 ストーリーについて 最後に 「ロスジェネの逆襲」の内容 子会社・東京セントラル証券に出向した半沢直樹に、IT企業買収の案…

植物図鑑:有川 浩【感想】

「植物図鑑」の内容 お嬢さん、よかったら俺を拾ってくれませんか。咬みません。躾のできたよい子です――。思わず拾ってしまったイケメンは、家事万能のスーパー家政夫のうえ、重度の植物オタクだった。樹(イツキ)という名前しか知らされぬまま、週末ごとにご…

終の住処:磯﨑憲一郎【感想】

「終の住処」の内容 結婚すれば世の中のすべてが違って見えるかといえば、やはりそんなことはなかったのだ―。互いに二十代の長く続いた恋愛に敗れたあとで付き合いはじめ、三十を過ぎて結婚した男女。不安定で茫漠とした新婚生活を経て、あるときを境に十一…

下町ロケット:池井戸 潤【感想】

「下町ロケット」の内容 研究者の道をあきらめ、家業の町工場・佃製作所を継いだ佃航平は、製品開発で業績を伸ばしていた。そんなある日、商売敵の大手メーカーから理不尽な特許侵害で訴えられる。圧倒的な形勢不利の中で取引先を失い、資金繰りに窮する佃製…