毎日が読書日和ー思ったままの感想文

本を読み、備忘録的に感想を綴るブログ。主に小説。映画もたまに。

定期 「2018年1月(睦月)」の読書本

  読書

 

 2018年。最初の月の読書本は、11冊でした。

 あまり読まなかったな、という印象です。

 今月は、伊坂幸太郎が3冊。沢木耕太郎が2冊。アガサ・クリスティーが2冊。

 特定の作家さんに偏ってしまいました。

 それでは、私のおすすめ度合いを。

   

 

おすすめ度★★★★★  

深夜特急1 香港・マカオ 沢木耕太郎 

 

読めば、必ず旅に出たくなる。何もかもを捨て去り、行程表もなく自分がこうしたいと思った通りに行動する旅へ飛び出したくなった。 

 

 インドのデリーからイギリスのロンドンまで、乗合いバスで行く―。ある日そう思い立った26歳の〈私〉は、仕事をすべて投げ出して旅に出た。途中立ち寄った香港では、街の熱気に酔い痴れて、思わぬ長居をしてしまう。マカオでは、「大小」というサイコロ博奕に魅せられ、あわや…。1年以上にわたるユーラシア放浪が、今始まった。いざ、遠路2万キロ彼方のロンドンへ。  

 

深夜特急2 マレー半島・シンガポール 沢木耕太郎 

 

何の不安もなく、知らない世界へ飛び込んで行く。その大胆さと行動力がなければ、旅を続けていくことは出来ない。果たして、自分に出来るのか。自問自答しました。 

 

香港・マカオに別れを告げ、バンコクへと飛んだものの、どこをどう歩いても、バンコクの街も人々も、なぜか自分の中に響いてこない。〈私〉は香港で感じた熱気の再現を期待しながら、鉄道でマレー半島を南下し、一路シンガポールへと向かった。途中、ペナンで娼婦の館に滞在し、女たちの屈託のない陽気さに巻き込まれたり、シンガポールの街をぶらつくうちに、〈私〉はやっと気がついた。  

 

月の満ち欠け 佐藤正午 

 

愛する人に再会するために、生まれ変わりを繰り返す。よくある恋愛小説のように感じますが、読後の感動は大きかった。 

 

あたしは、月のように死んで、生まれ変わる──目の前にいる、この七歳の娘が、いまは亡き我が子だというのか? 三人の男と一人の少女の、三十余年におよぶ人生、その過ぎし日々が交錯し、幾重にも織り込まれてゆく。 

 

羊と鋼の森 宮下奈都 

 

美しい小説でした。登場する人物、言葉、表現。全てが美しい。心に響く小説です。 

 

ゆるされている。世界と調和している。それがどんなに素晴らしいことか。言葉で伝えきれないなら、音で表せるようになればいい。ピアノの調律に魅せられた一人の青年。彼が調律師として、人として成長する姿を温かく静謐な筆致で綴った、祝福に満ちた長編小説。 

  

砂漠 伊坂幸太郎 

 

大学生時代を思い出し、切ない気持ちになりました。二度と戻らないから、こんな気持ちにさせられたのかも。伊坂幸太郎らしい軽快な面白さとともに、感動も与えてくれます。

 

入学した大学で出会った5人の男女。ボウリング、合コン、麻雀、通り魔犯との遭遇、捨てられた犬の救出、超能力対決…。共に経験した出来事や事件が、互いの絆を深め、それぞれ成長させてゆく。自らの未熟さに悩み、過剰さを持て余し、それでも何かを求めて手探りで先へ進もうとする青春時代。二度とない季節の光と闇をパンクロックのビートにのせて描く、爽快感溢れる長編小説。  

 

おすすめ度★★★★

終末のフール 伊坂幸太郎 

 

小惑星衝突という絶望的な状況の中、それでも生きていく人々が、軽妙な文章で描かれています。

 

八年後に小惑星が衝突し、地球は滅亡する。そう予告されてから五年が過ぎた頃。当初は絶望からパニックに陥った世界も、いまや平穏な小康状態にある。仙台北部の団地「ヒルズタウン」の住民たちも同様だった。彼らは余命三年という時間の中で人生を見つめ直す。家族の再生、新しい生命への希望、過去の恩讐。はたして終末を前にした人間にとっての幸福とは?今日を生きることの意味を知る物語。

 

おすすめ度★★★

そして誰もいなくなった アガサ・クリスティー 

 

初読でした。意外な人物が犯人で、楽しめました。ミステリー作品は、やはり初読が一番楽しめると感じます。 

 

その孤島に招き寄せられたのは、たがいに面識もない、職業や年齢もさまざまな十人の男女だった。だが、招待主の姿は島にはなく、やがて夕食の席上、彼らの過去の犯罪を暴き立てる謎の声が響く…そして無気味な童謡の歌詞通りに、彼らが一人ずつ殺されてゆく!強烈なサスペンスに彩られた最高傑作。

 

魔王 伊坂幸太郎 

 

物語が、中途半端に終わってしまうので爽快感は薄い。大衆扇動の問題提起が、前面に押し出されているので、好みが分かれるかも。

 

会社員の安藤は弟の潤也と二人で暮らしていた。自分が念じれば、それを相手が必ず口に出すことに偶然気がついた安藤は、その能力を携えて、一人の男に近づいていった。五年後の潤也の姿を描いた「呼吸」とともに綴られる、何気ない日常生活に流されることの危うさ。新たなる小説の可能性を追求した物語。  

 

おすすめ度★★ 

オリエント急行殺人事件 アガサ・クリスティー 

 

先に映画を観ていたので、面白さは減少してしまいました。犯人が分かっていると仕方ないかもしれませんが。犯人を知らなければ、面白いはずです。犯人が意外な人物なので。 

 

厳寒のヨーロッパを走る豪華列車オリエント急行。イスタンブール発、フランス・カレー行きのその車内で、初老のアメリカ人富豪が複数の刺し傷を受けて死んでいるのが発見された。偶然同じ列車に乗り合わせていた名探偵ポワロは事件解決に挑むが、国籍や年齢、職業も異なる乗客にはすべて、完璧なアリバイがあった。大雪で立ち往生した列車内はさながら密室状態。事件は何を指し示し、いったいどこへ向かうのか? 

 

海の見える理髪店 荻原 浩 

 

6編の独立した短編なので、全てに共感できるわけではありません。全体的に淡々と進み、物足りなさを感じます。

 

伝えられなかった言葉。忘れられない後悔。もしも「あの時」に戻ることができたら…。母と娘、夫と妻、父と息子。近くて遠く、永遠のようで儚い家族の日々を描く物語六編。誰の人生にも必ず訪れる、喪失の痛みとその先に灯る小さな光が胸に染みる家族小説集。  

 

おすすめ度★

ソードアート・オンライン4 フェアリィ・ダンス 川原 礫 

 

アインクラッドから続く物語が、ようやく終結します。ストーリーとしては面白いのですが、キリトの異常な強さと、都合の良い展開に白けてしまう部分もあります。 

 

 SAOから未だ帰還しないアスナを救うため、疑惑のVRMMO“アルヴヘイム・オンライン”にログインしたキリト。その次世代飛行系ゲーム“ALO”は、“魔法”という概念、プレイヤーの反応力と判断力が勝敗を決めるアクション要素、そして“妖精”となって空を駆け巡る“飛翔システム”と、“SAO”に勝るとも劣らない高スペックで数多のプレイヤーを魅了していた。“妖精”スプリガンとなったキリトは、アスナの幽閉先―全プレイヤーの最終目標“世界樹”目指し突き進む…!道中、妖精種族“サラマンダー”のプレイヤーたちの策略により、絶体絶命の危機に陥るキリトだったが、“シルフ”の少女・リーファの助力、ナビゲートピクシー・ユイのバックアップを受け、どうにか九死に一生を得る。そしてついにキリトは“世界樹”の根元までたどり着く。しかしそのとき、リーファとキリトは互いの“秘密”を知ってしまい…。