毎日が読書日和ー思ったままの感想文

本を読み、備忘録的に感想を綴るブログ。主に小説。映画もたまに。

定期 「2018年2月(如月)」の読書本

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 2月は大雪も多く、荒れた天気が多かった印象です。

 2月の読書本は、9冊でした。仕事が忙しかったせいもあり、1か月の読書量としては少なったかな。

 伊坂幸太郎が3冊と、前月に引き続き、伊坂作品に偏ってしまいました。ただ、ミステリーや恋愛、自己啓発とバラエティはありました。

 

 それでは、私のおすすめ度合いを。

 

  

おすすめ度★★★★★

陽気なギャングの日常と襲撃 伊坂幸太郎  

 
様々に張り巡らせた伏線と見事な回収。登場人物の会話の軽妙さ。何も考えずに、純粋に楽しめる小説です。
 
嘘を見抜く名人は刃物男騒動に、演説の達人は「幻の女」探し、精確な体内時計を持つ女は謎の招待券の真意を追う。そして天才スリは殴打される中年男に遭遇―天才強盗四人組が巻き込まれた四つの奇妙な事件。しかも、華麗な銀行襲撃の裏に「社長令嬢誘拐」がなぜか連鎖する。
 

舟を編む 三浦しをん 

 
辞書編纂という馴染みのない世界を、人間ドラマとして見事に描いています。それに関わる人たちの個性溢れる姿に引き込まれていきます。辞書を扱った小説だけに、言葉の大切さを学べます。
 
出版社の営業部員・馬締光也は、言葉への鋭いセンスを買われ、辞書編集部に引き抜かれた。新しい辞書『大渡海』の完成に向け、彼と編集部の面々の長い長い旅が始まる。定年間近のベテラン編集者。日本語研究に人生を捧げる老学者。辞書作りに情熱を持ち始める同僚たち。そして馬締がついに出会った運命の女性。
 

おすすめ度★★★★

深夜特急3 インド・ネパール 沢木耕太郎  

 

インド・ネパールは、これまでの東南アジアの国々とは全く異なった様相を呈した国であるように感じます。著者が感じたことが、リアルに伝わってきます。

 

風に吹かれ、水に流され、偶然に身をゆだねる旅。そうやって〈私〉はやっとインドに辿り着いた。カルカッタでは路上で突然物乞いに足首をつかまれ、ブッダガヤでは最下層の子供たちとの共同生活を体験した。ベナレスでは街中で日々演じられる生と死のドラマを眺め続けた。そんな日々を過ごすうちに、〈私〉は自分の中の何かから、一つ、また一つと自由になっていった―。

 

ゴールデンスランバー 伊坂幸太郎  

 

小説の設定としては、有りがちです。それでありながら、読者を引き込んでいきます。主人公が追い詰められていく様子に、手に汗を握ります。

  

衆人環視の中、首相が爆殺された。そして犯人は俺だと報道されている。なぜだ?何が起こっているんだ?俺はやっていない―。首相暗殺の濡れ衣をきせられ、巨大な陰謀に包囲された青年・青柳雅春。暴力も辞さぬ追手集団からの、孤独な必死の逃走。行く手に見え隠れする謎の人物達。運命の鍵を握る古い記憶の断片とビートルズのメロディ。

 

おすすめ度★★★

多動力 堀江貴文 

  

著者の考え方は、極端で過激ですが、物事の本質を言い当てていると感じます。彼の考え方に同調・共感できるかどうかで、この本の印象と評価は大きく変わると思いますが。

 

堀江貴文のビジネス書の決定版! !一つのことをコツコツとやる時代は終わった。これからは、全てのモノがインターネットに繋がり、全産業の〝タテの壁〟が溶ける。このかつてない時代の必須スキルが、あらゆる業界の壁を軽やかに飛び越える「多動力」だ。

 

クリムゾンの迷宮 貴志祐介  

 ホラー小説というジャンルは、あまり馴染みがありませんでした。後半に入ってからの恐怖感と緊迫感に、一気読みです。

 

藤木芳彦は、この世のものとは思えない異様な光景のなかで目覚めた。視界一面を、深紅色に濡れ光る奇岩の連なりが覆っている。ここはどこなんだ? 傍らに置かれた携帯用ゲーム機が、メッセージを映し出す。「火星の迷宮へようこそ。ゲームは開始された……」それは、血で血を洗う凄惨なゼロサム・ゲームの始まりだった。

 

おすすめ度★★

フィッシュストーリー 伊坂幸太郎 

  

独立した、四編から成る小説。それぞれの話は面白いですが、短篇なので読み応えがあるかというと疑問です。気軽に読めて、楽しめるという点では、いいのかも。

 

最後のレコーディングに臨んだ、売れないロックバンド。「いい曲なんだよ。届けよ、誰かに」テープに記録された言葉は、未来に届いて世界を救う。時空をまたいでリンクした出来事が、胸のすくエンディングへと一閃に向かう瞠目の表題作ほか、伊坂ワールドの人気者・黒澤が大活躍の「サクリファイス」「ポテチ」など、変幻自在の筆致で繰り出される中篇四連打。

 

おすすめ度★

ミュータンス・ミュータント 島谷浩幸 

  

歯のない連続変死体の謎を解く。その発想は面白い。しかし、伏線もなく、いきなり犯人の独白で犯行の詳細が分かってしまうのは、ミステリーとしては反則のような気がします。

 

夏の盛り、首都圏で不可解な遺体が次々と発見された。その遺体の共通点は、若者・歯がない・死因は心臓発作、というものだった。警視庁は捜査を進めるうち、被害者の部屋のくず入れに高頻度で、あるコンビニが販売しているデザートの包みが捨ててあることを突き止めたが…。果たして、この事件は病気なのか、事故なのか。それとも殺人なのか―。思わず歯が疼く。

 

四月になれば彼女は 川村元気  

  

美しい文章と表現で綴られ続けています。ただ、綺麗すぎて登場人物に共感できない。表層的なことばかり描いているように感じます。

 

 4月、はじめて付き合った彼女から手紙が届いた。そのとき僕は結婚を決めていた。愛しているのかわからない人と―。天空の鏡・ウユニ塩湖で書かれたそれには、恋の瑞々しいはじまりとともに、二人が付き合っていた頃の記憶が綴られていた。ある事件をきっかけに別れてしまった彼女は、なぜ今になって手紙を書いてきたのか。時を同じくして、1年後に結婚をひかえている婚約者、彼女の妹、職場の同僚の恋模様にも、劇的な変化がおとずれる。愛している、愛されている。そのことを確認したいと切実に願う。けれどなぜ、恋も愛も、やがては過ぎ去っていってしまうのか―。失った恋に翻弄される、12カ月がはじまる。